Hubble Optics 軽量サンドイッチミラー
HubbleOptics社製品ご注文注意事項を必ずご一読ください。
Hubble Optics社で開発した軽量サンドウィッチミラーは非常にコストパフォーマンスに優れ、なおかつ高い性能を備えた革新的なミラーです。
実績はNASAをはじめ、米陸軍、プリンストン大学、スタンフォード大学、カリフォルニア州立工科大学等
名だたる政府機関、公私の研究機関、大学等の教育機関、世界各国で数多く利用されております。
最先端NASAハッブル宇宙望遠鏡も同様のデザインにて設計されております。
現在12インチ(約30cm)〜40インチ(約100mm)までのミラーがご提供可能です。
サンドイッチミラーは「サンドイッチ」の様に、2枚のガラスを多数のガラス支柱(コア)ではさみ、1枚のミラーとする構造です。
このようなコアに支えられた中空構造により、単一ソリッドミラーに比して表面積が圧倒的に多く、気温順応時間が格段に短いです。
1)従来の主鏡に比べ約10倍の気温順応性能を誇ります(HubbleOptics社調べ)
2)従来の主鏡に比べ膨張・収縮率が低くなり、撓みが生じにくいため、より高性能な主鏡材と同等以上の光学性能を発揮致します
3)従来の主鏡に比べ約20%軽量化、また圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります
何故サンドイッチミラーが選ばれるのでしょうか
サンドイッチミラーは湿度、気温を厳密に管理された基で製造され、各ミラーは弊社ラボにて気温順応後、慎重に測定、計測を行います。
ミラーが気温順応している間、ミラーの表面は変形しひずみが生じます。
このひずみはガラス材の熱膨張率に比例し、外気温と順応するにつれて無くなってきます。
実は主な問題はひずみによる収差ではなく、鏡の表面に触れる「温かい(冷たい)空気層」が問題の本質です。
この空気層と鏡面との温度差が屈折率の不均一を引き起こし、像をゆがませます。
鏡は使用するガラス材にかかわらず、外気と空気順応が終わるまで適切に機能しません。
この気温差による歪みは鏡面と触れる空気の温度差が1度未満になるまで収まりません。
また温度差が0.2°未満の時、最良のパフォーマンスが発揮できることが分かっています。
従って「鏡をどれだけ速く温度差0.2°未満まで順応させることができるか」が大変重要な課題であり、
この目標の達成が像の歪みを大幅に軽減し、望遠鏡自体の性能に大きく関わっています。
このため全ての大型の天文台等向けプロフェッショナルミラーは、ミラーを冷却するために非常に大掛かりで複雑な冷却システムを取り入れています。
例えばATST(Advanced Technology Solar Telescope)4.24メートルの主鏡はジェット冷却システムを使用しています。
ASTSは広範な研究に基づいて以下の様に結論付けています。
「主鏡材の”薄さ”こそが、熱的タイムラグ(順応速度)を劇的に減少させる」(テクニカルノート#0028 by Nathan Dalrymple)
どの様な鏡でも断面の”厚み”こそが、観察または撮影中の気温順応能力を表す主要因であると考えております。
単板の厚いミラーは決して温度が平衡に達することはなく、論理的な光学性能を100%発揮するに状態には至りません。
またファン等を用いた冷却システムでは"振動"という別な問題を引き起こし、その振動の制御にも注意を払わねばなりません。
軽量サンドウィッチミラーはそういった大掛かりな冷却システムを用いなくとも、非常に高い気温順応性能を有し、かつ、非常に早く温度平衡に達します。
サンドウィッチミラーこそ実観測時に光学性能を100%発揮するベストソリューションであると考えています。
※受注生産品となります。納期まで60日前後を予定しております
規格品以外のご注文も承ります。お見積り致しますのでお気軽にお問い合わせください。
- 光学仕様:12インチ(f5)
- 厚み(mm):~49
- 主鏡精度 ストレールレシオ >= 0.95
- 材質を通常のガラス材とパイレックス仕様よりお選びください
- 価格には標準アルミコーティング(Al+SiO2)が含まれます
- 追加オプションにてセミエンハンスドコーティング(92%)、エンハンスドコーティング(96%)が選択可能です